家では食べることが出来ない特別感を味わいたい。
たっぷりの生クリームとフルーツやアイスがくるっと巻かれたクレープ。
見た目もかわいらしく、女性のみならず、年齢も関係なく愛されている特別なスイーツですよね。
今回紹介するのは、テイクアウトの王道“クレープ屋さん”のkoi café。
福山市神辺町のJR湯田村駅近く、緑が映える田園風景にパッと際立つ赤色の車。
通常の店舗ではなく、車を改造して移動販売が出来る仕様のキッチンカーである。
そのかわいい見た目に、通りすがりの方も目を奪われて二度見してしまうよう。
オーナーの長谷川さんに話を聞いてみる。
「オープンして1年半ほどになります。
元々はオーナーが別でいたのですが、その方が勇退されるということで、後継者を探されていたんです。
ちょうど、自分でお店を持ちたいと考えて探しているときだったので、これは何かの縁かも!?と決めてしまいました。
何よりも、私がイメージしていた通りのかわいらしさが魅力でした。」
長谷川さんは、3人のお子様を持つお母さん。
長年勤務していたパート勤めから、自分のお店を持つようになったという。
「きっかけは、父が病で倒れたことでした。
毎日病院通いをしながら家事や仕事をこなし、目の回るような毎日を送っていました。
そんな父も無事に退院し、病院通いもなくなって落ち着いたとき、好きなことを仕事にしたいという気持ちが大きくなっていたんです。
“自分の作ったものを人に食べて喜んでもらいたい”それが原点でした。
前々から、自分でやってみたいという願望があったのですが、いざ始めるとなると分からないことだらけ。
保健所への申請や、仕入れ先の確保、新しいメニューを考えたり。
家族が協力してくれて、たくさん試食してもらいました。
オープン当初は、焼いても焼いてもお客様が来られるので、一日中車の中に座りっぱなしで。
閉店した後に、股関節の痛みが尋常じゃなかったです。笑
今では、目の前を通る小学生の友達が出来るくらい余裕が出てきました。
美味しいと言っていただいたり、何度も足を運んでもらえるとやっぱりうれしいですね。
継続してきてくれる方に感謝しつつ、せっかくのキッチンカーなので、出店も頑張っていこうと思っています。
現在、不定期ですが福山市内のドラッグストア駐車場に出店させてもらっています。
これからも出店の機会を増やしてたくさんの人に知ってもらえたらと考えています。
インスタグラムを見てきてくださる方もいて、本当にありがたいです。
わざわざ車で隣の県から来て下さる方も。
赤い車を見かけたら、ぜひぜひ寄って行ってください。」
これから新商品の構想もあるそう。そう語る長谷川さんの笑顔は生き生きしている。
“いつかやりたい”を実現させるにはきっかけと行動力が必要なのだと気づかせてもらった。
(2020.6.21 文 片岡 紗千子)
店舗データ
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koi cafe (コイカフェ)
不定休:(営業日やイベント出店情報など下記インスタグラムよりご確認下さい)